no.9:2006年10月20日
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新しい千曲市議会の顔

開かれた市議会へ

 千曲市議会の新しい議長が中沢政好さんに決まった。副議長には西沢今朝人さんが選ばれた。
 議員の任期は四年なので、後期二年の新しい市議会の編成が決まって、新体制で議会運営が行われることになる。

 正副議長選は立候補による投票で決まった。
〔議長選〕
 ○ 中沢政好 14票 / 吉田昌弘 9票
〔副議長選〕
 ○ 西沢今朝人 11票 / 中沢直人 8票 / 金沢 利 4票

 中沢新議長は六十六才。戸倉町議から市議となり二期目。なんといってもフレッシュな明るさが魅力のノッポさん。戸倉町助役としての行政経験と手腕もある。市民の署名運動により解散した議会刷新への期待を担う。

 西沢副議長は更埴市時代からの五期目のベテラン議員。議会の裏も表も知り尽くす。その迫力のある風貌に圧倒されるが、笑顔は満点。苦労人で人情家。この人が縁の下の力持ちに徹すれば、千曲市議会は大きく変わるだろう。

 議長選は新風の会と市民クラブの大同団結の結果と見てよいと思う。それぞれが五人の議員による最大会派の二会派が結束できたことが正副議長の決め手となった。新風の会は一年生議員、市民クラブも二期目が中心であり、とかく年功序列が幅を利かす議会の慣例主義や形式主義の一角を崩したことになる。

 合併から三年、上山田二、戸倉八、更埴十四という旧一市二町の議員数の「壁」を破り、戸倉町から議長が出たことで、新しい市民感情が生れると思う。
 更埴市時代からの議長がいつまでも大きな顔をしていたのでは合併の意義が失われる。新しい千曲市の顔が求められていたのである。 
 常任委員長のポストは更埴地区の議員に片寄ってしまった。推選指名ではポストにしがみつく年配議員をダメとは言いにくいからだ。敬老精神の結果としか言いようがない。

 地方自治法では議長選挙の規定がないことをいいことに、投票によらない指名推選で決めたり、密室の談合で持ち回りや根回しや裏工作の疑惑が付きまとって、市民にわかりにくいのが実態。
 新風の会では、二年前の初当選直後の議長選にも立候補と投票を提案した。そのときの議長選には敗れたが、議会改革の第一歩は開かれた議長選にあることは言うまでもない。
 立候補者は議会運営の抱負や考え方を表明することで、議会と市民への責任が生れる。議会もどういう議会運営をしようとする議長を選んだのかが明らかになり、市民に責任を問われることになる。今回の正副議長選では、この二点が理解できずに形式的なものとタカをくくってマニフェストもなく年功だけで立候補したものは落選した。

 中沢議長は、地方分権時代の新しい議会運営が求められていることを指摘し、議会の活性化をはかりたいと訴えた。現時点の千曲市議会ではなによりもワンマン議会的な弊害と閉塞感を取り払い、自由な議論を交し合う議会こそが求められているからだ。

 新しい千曲市議会の顔が出来て――合併から三年で、ようやく千曲市として半歩踏み出せた感じだ。合併前の古い顔ぶれを一新する以外に新しい千曲市は始まらない。そもそも何も変わらぬなら合併するまでもないからだ。
 千曲は流れる――時代は変わる。

「ごみシンボ」は臭い

ゴミ対策の「原点」と「白紙撤回」

 中区住民から「生ゴミ堆肥化施設・焼却炉建設の白紙撤回」を求め、住民の署名五百四十四名を添えて「請願」が九月議会に出された。
 しかし福祉環境委員会では二対五で「継続審議」となり、本会議でも三対二十で「継続審議」となった。
 議会として「請願」の願意をさらに調査検討し採否の判断としたいとの理由。
 ゴモットモな言い分だが、今まで議会として委員会としてどんな取り組みをしていたのかも問われるだろう。
 すでに議会は「建設候補地検討委員会」から引き上げ、市長は「原点にもどって話し合う」と明言している。
 「原点に戻り」ゴミ対策や環境問題に市民と「協働」で取り組むには、中、新田地区への押し付けを「白紙撤回」するほかにない。

 十月三日の「長野広域連合ごみシンポジウム」を聴きにでかけた。杏ホールは三市七町村からバスで動員された人々で一杯。
 しかしシンポの中身はウスッペラ。スクリーンのボヤケタ映像や図や表をなぞって説明文を読むだけのお役所シンポをシンボーして聴いているだけ。まさにご苦労きわまりない「ごみシンボ」であった。
 セッカクの武田徹さんの話術も、コーディネーターの「ゴミのような話」を「うまい話」には出来ないで終わった。
 地元の二人のおばあさんも借り出されていたが、まさに論点の「ボカシ」役で、ボケ老人ならぬボカシ老人といったアリサマ。年寄りをオダテテ壇上に上がらせるなよ。
 「生活をみなおす会」は自分のところの生ごみをボカシで堆肥にしてガンバッテいるのに「堆肥化施設」を十数億もかけて作られたら「生活を見直す」楽しみも奪われてしまうのではないかと心配になる。
 生ごみでもなんでも高温で燃やす大きな焼却炉を巨費をかけて建設すれば、ゴミの分別など無意味だし、ゴミを沢山出さないと困ってしまうはずで、「生活をみなおす」なんていう者はゴミ大国の非国民になりかねないのではないか。
 奇奇怪怪なのは、株式会社水口テクノスの部長がニコニコと壇上で営業活動?――いや、すでに水口テクノスに堆肥化施設の業者は談合で決定しているということか?
なにが中立だ。どこが公平だ。
 「生ごみ堆肥化施設建設」は「臭い」のだ。
 悪臭がするのだ。
 匂わないとすれば「金肥」でも蒔かれて鼻がバカになっているのではないか。

桑原温泉と白鳥園

 「桑原温泉」は今度は入札談合のウワサで仕切りなおし。どこまで続くヌカルミぞだ。
 旧更埴川西地区への福祉温泉として、また地域おこしの拠点づくりとして計画が進められてきたものだが、三月議会で、金がかかりすぎる、湯量が少ない等と議会がイチャモンをつけて、付帯決議をつけて予算を通した。
 私は「桑原温泉」には賛成で、上山田温泉から更級、姨捨、八幡、稲荷山と続く「さらしなの里」構想に当然のこと「桑原」も入るわけで、千曲市としての「まちづくり」の一環であると思う。桑原がダメというのなら川西全体の「さらしなの里づくり」も止めるほかにない。
    ○
 「白鳥園」は「温泉のある半分だけ県から買いたい」と議会に説明があり、検討を求めてきた。
 今まで「白鳥園」の後利用ということで全体をどうするか議会は審議し答申を出したのだが、急に「金がない」との理由で「半分だけ」買う交渉を始めたいとのこと。
 ただの地元住民のための福祉温泉なら、「白鳥園」も大きすぎるし、「桑原温泉」に「金をかけるな論者」のようにヨシズ張りの露天風呂程度でもよいことになる。
 私は「白鳥園」は福祉温泉として活用をはかると共に、戸倉上山田温泉の活性化にも役立つような魅力ある計画を考えるべきであると主張してきた。その具体案として「エイブルアート美術館」の建設も提案した。
 白鳥園の後利用は戸倉上山田地区の「まちづくり」と千曲市全体の観光計画の中で重点的に位置づけるのは当然のことと考えるからだ。
 「桑原温泉」でイチャモンつけた議会へのツラアテで「白鳥園」をどうこうするのは論外だが、サッカー場といい、ヴィジョン無き千曲市政は迷走するばかりだ。

議員報酬「公約実現」か?

 「議員報酬は高すぎる。半分でよい。私は議員になったら半分は返す。」と立候補のパンフレットに書いたら「公選法」に違反するからと削らされた。返納は出来ないし、議員は寄付も禁止されているからだという。仕方なくシブシブ削った。
 当選したら怪文書で「議員報酬は五百万も六百万もでていない。虚偽の公約だ」と書かれた。
    ○
 議員報酬は月三十一万三千円。一年だと五百二十万円となる。
 しかし手取りは月額二十万ぐらい。どうかするといろいろ引かれて十九万ぐらい。だが夏冬の手当がつくから月にならすと二十五万ぐらいか。もらってみたら額面の半額で、これでは「公約実現」だと苦笑している。
 私の場合は月二十万といっても生活費にまわせるのは半分ぐらいだ。議員となったために必要な費用で半分は消える。
 私は地元への顔出しや冠婚葬祭などのご祝儀はほとんどしない。(公選法でも禁じられている)それでも紙誌代やさまざまな会費など、政務調査や議員活動の経費は必要だからだ。
   ○
 千曲市議の議員報酬が高いのか安いのか。
 しかし民間企業では六十五才の私のようなジジイに、これだけ支払うことはないのではないかと思う。
 念のために言うと千曲市議の三分の二は、私より年寄りのジジババ議員である。
 議員報酬については総額二億円余の議会費の中で、議会のあり方や位置づけと、費用対効果の面でも考えるべきなのだろう。

 

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