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9月議会決議案の改ざん問題】

市議会解散請求の署名運動に関与した一部市民に対する
改選前の議員による刑事告発の取り下げに関する決議(案)

【提案された議案】

 去る7月25日の市議会議員選挙によって、我々24名の議員が選ばれ、新しい千曲市議会がスタートいたしました。
 この選挙は、任期満了に伴う選挙ではなく、合併特例法に基づく在任特例を適用した議会に対し、解散を求める多くの市民による署名運動の結果、議員総辞職、解散に至った、いわゆる「出直し選挙」でありました。
 一方、改選前の多数議員によって、署名運動に関与した一部市民を刑事告発するという異例な事態が発生した中での選挙でありました。
 この告発は、議会解散請求を受けた当事者たる議員によってなされたものであり、署名運動に一部不備があったとはいえ、市民による直接請求権を阻害する要因を含んでいることに重大な問題があります。
 また、告発状が議会内会派の代表によって提出されていることから、この告発が議員個々の判断ではなく議会の判断として市民に認識されています。
 今回の選挙を通じて新たに市民の負託を得た我々議員は、新しい千曲市議会が一刻も早く市民との信頼関係を取り戻すことに務める責任があります。
 よって、改選後初の定例会にあたり、市議会解散請求の署名運動に関与した一部市民に対し、改選前の議員によってなされた刑事告発を取り下げることを求めます。

平成16年9月 日
長野県千曲市議会

【改ざんされた議案】

 去る7月25日の市議会議員選挙によって、我々24名の議員が選ばれ、新しい千曲市議会がスタートいたしました。
 この選挙は、任期満了に伴う選挙ではなく、合併特例法に基づく在任特例を適用した議会に対し、解散を求める多くの市民による署名運動の結果、議員総辞職、解散に至った、いわゆる「出直し選挙」でありました。
 この選挙は、改選前の多数議員によって、署名運動を行った一部市民に不正があったと刑事告発するという異例な事態が発生した中でのものでありました。
 地方自治法に基づく議会の解散請求の署名は、一定のルールの基に成り立っており、本署名活動は、性急であったため準備不足は否めず、地方自治法に定められた一定のルールを無視した行動については、署名運動体においても猛省が必要であり、今後住民が行う、直接請求運動に大きな教訓となったと思われる。
 告発の大きな目的であると思われる、住民直接請求権の濫用の防止、周到な準備が必要であるとの勧告としての目標は十分達成されたものと思われる。
 そのため、
今回の選挙を通じて新たに市民の負託を得た我々議員は、新しい千曲市議会が一刻も早く市民との信頼関係を取り戻すことに務める責任があります。
 よって、改選後初の定例会にあたり、市議会解散請求の署名運動に関与した一部市民に対し行われた刑事告発を取り下げることを求めます。

平成16年9月24日
長野県千曲市議会

【改ざん問題に関する報道】

2004年10月7日
信濃毎日新聞より

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千曲市会 決議案無断で手直し
〜事務局長・次長を処分

 9月24日閉会した千曲市議会の9月定例会で、新人議員でつくる「新風の会」が提出、否決された「市議会解散請求の署名運動に関与した一部市民に対する告発取り下げに関する決議案」の文面が、議会事務局の職員によって無断で手直しされていたことが6日までに提出議員側の指摘で判明。同日開いた議会運営委員会で、原利夫議長は議会事務局長と次長を厳重注意処分とし、全議員に経過を通知する考えを示した。
 議会事務局の説明によると、決議案は9月3日の提出。事務局次長が「提出される限りは(決議案が)通った方がいいだろう」と考え、決議案の「告発は市民による直接請求権を阻害する要因を含んでいる」などとする部分を「署名は性急であったため準備不足は否めず、法を無視した行動は猛省が必要」などと変更し、元の決議案とは別の書類として保管した。24日に本会議に提出する際、間違った手渡しした方を印刷、議員に配布したという。手直しをしたことは、新風の会側には伝えられていなかった。
 委員会では松林新一議会事務局長と次長が陳謝。委員からは「了解なく変えたことはまずい」とする意見と「なぜ提案当日に分からなかったのか」と疑問を投げかける声があった。原議長は「何らかの犯意や、議会をコントロールする意思があったわけではない」とした。
 提案説明をした森貘郎議員は「議員の議案提案権とはそんなに軽いものなのか。気持ちとしては、臨時議会でも開いて審議をやり直してほしい」と話した。

【決議案の審議に関する報道】

2004年9月30日
信濃毎日新聞より

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「市民告発」めぐって今も溝
再出発した議会〜千曲市発足1年・見えてきた課題(下)

24日の市議会9月定例議会最終日。7月の「出直し市議選」で初当選した新人議員5人が提出した「市議会解散請求の署名運動に関与した一部市民に対する告発取り下げに関する決議案」が審議された。
 要旨は「出直し選挙で当選した新議員は、一刻も早く市民との信頼関係を取り戻す責任がある。よって、市議会解散請求の署名に関与した一部市民に対して行われた刑事告発を取り下げることを求める」という内容だ。
 本会議での審議は荒れた。提案者の森貘郎議員の答弁に対する再質問で「(法律で禁止された代筆など)やってはいけないことをやった人が告発されたことに対して、不勉強なあなたが取り下げろなんていうから、おかしくなっちゃうんだよ。その辺のところをもうちょっと答えろ」と、語気を強めた議員(後に「答えてくださいよ」と言い直し)。決議案に関係のない話に質問が及び、二度にわたって原利夫議長から注意を受けた議員。いずれの議員も合併前から通算すると4期目のベテランだ。
 森議員も答弁が滞ることがあり、注意を受けた。
 一部議員からの動議で、採決は記名投票に。投票前、原議長は「白票は反対票とみなす」と宣言した。議会事務局によると、このような採決基準は判例で適法とされているという。結果は賛成8票、反対7票、白票8票。決議案は賛成少数で否決された。午後7時を回っていた。
 今回の署名活動で受任者となったある会社役員はこの結果を「市民と議員の立脚点が違うから、議論がかみ合うはずはない」とみる。「改選前の議員は、合併協議で決まったことを粛々とやってきただけで、一点の曇りもないと考えているし、市民は53人の議員は多すぎるとして署名になった」。告発の原因となった、法律で代理署名できない人が署名したことについても、「議員側は罰を科すのが当たり前と考えており、市民側はささいなことと受け止めている」。
 告発状が長野地検に提出されてすでに4カ月余が経過した。長野地検は、受理するかどうかについて、明らかにしていない。
 今、5人の新人の間には、決議案が本会議で審議されたことに一定の意義があったとする考えが大勢。一方、告発に賛同した議員側にも「議会解散の署名運動は、法的な制約があるということを知ってもらう、警告としての当初の目的は果たした」との考えもある。双方のこのような考え方の中に、解決の糸口があるのではないだろうか。

▼告発取り下げ決議案の記名投票結果(敬称略・議席番号順)
[賛成] [反対] [白票]
林 愛一郎 森 義一郎 飯島 輝雄
宮入 隆男 内宇田和美 宮坂 重道
森  貘郎 竹森 節子 和田 重昭
米沢 生久 戸谷有次郎 宮下 静雄
青木  崇 金沢  利 中村 直行
荻原光太郎 小林かよ子 西沢今朝人
唐沢 宗弘 中沢 直人 吉田 昌弘
田沢 佑一 中沢 政好

(注)原利夫議長は投票せず

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